ほかの子を叩いてしまう
1歳6ヶ月の男の子のママです。最近、公園で同じくらいの年代の子が集まると、おもちゃのとり合いなどのときに、相手の子を叩くようになってしまいました。息子自身も、もう少し大きな子から、おもちゃを借りようとして、突き飛ばされたり叩かれたりすることがよくあります。
家でも気に入らないことがあるとおもちゃを投げたり、私を叩いたりします。そんなときは「叩いちゃだめでしょ」と、私も子どもの手を軽く叩きます。体罰とまでは行きませんが、軽く叩いて教えることは必要なことだと思うのですが、いかがでしょうか?

自分の足で歩いて、ほかの子どもたちと遊べるような年齢になると、コミュニケーションの仕方にいろいろなケースが出てきます。中には、ほかの子を叩いたり、噛んだりする子どももいます。こうした行動をする子が、かんしゃく持ちになったり暴力的な子どもになるというわけではありません。これもその子なりの、一時的なコミュニケーションの表現なのでしょう。
けれど、人に迷惑をかけることにはちがいありませんから、親として注意をしなければなりません。でも、叩いたから叩き返すという「目には目を」という方法はいかがでしょうか。「叩いちゃ駄目」といって子どもの手を叩くというのでは、子どもとしては混乱してしまいます。お母さんは叩くのに、なんで叩くことはいけないの?と。1歳6ヶ月でも、言ってきかせることはできるはずです。
また、ほかの方法を教えてあげることもできます。「叩いてはだめよ・・・お母さんは痛いでしょ」と言いながら、その手をなでてあげるとか、何人かの子どもたちの中で叩いたり噛んだりした場合には、その場から連れ出して、言って聞かせることもいいかもしれません。やはり子どもは、見よう見まねをしたがるもの。叩くという行為を見れば、それをまねしたいと思うでしょうから、おもちゃのとりあいなども、ほかのおもちゃを提示して、譲るということを丹念にくり返し教えてあげるしかなさそうです。
( 答えた人:きくちさかえ/マタニティ・コーディネーター)