舌小帯萎縮症について
もうすぐ5歳になる娘を歯科に連れて行ったところ、舌小帯萎縮症なので切ったほうがいいのではないかと言われました。舌小帯萎縮症についてご存知のかた詳しく教えてください。

舌小帯というのは舌の下面と下の前歯の付け根に通じる粘膜で、この小帯が短かったり舌の先端までついてたりするのを舌小帯萎縮症(舌小帯短縮症、舌強直症)といいます。
この場合、舌の動きが制限されて乳児期では哺乳、嚥下障害が幼児期以降では 発音障害が起きます。
今まで哺乳は普通に行われてて、ご飯も普通に飲み込めている ならば症状は軽いと思います。軽い場合はそのままの時もありますが、舌を前に出し て舌の先端がハート型に割れるようであれば手術する必要があると思います。(とは いっても軽い手術なので恐らく外来で処置できるのでは)。
時期は障害の程度が強い ならば早期に、そうでなければラ音の発音が確立する6歳頃までに行うのがいいと思 います。(実際に中学に入って英語のL音がうまく発音できないため病院に行ったら 舌小帯短縮症を指摘されたという話を聞いた事があります)その歯医者さんに紹介状 をもらって治療の可能な病院に行くか、近くに大きい大学病院があればそこの口腔外 科を受診してみてはいかがでしょうか?
( 答えた人:川口 由佳さん/元小児歯科医)