さよなら エルマおばあさん
大塚敦子/写真・文 小学館 ¥1,404-
「 最後まで 楽しみながら生きたいね。」
エル マおばあさんは、病気がわかってからも、
これまでどおりの生活を続けたいと思いました。
・・・・外出の時には、お化粧もわすれません。
作者は、心から敬愛していたエルマおばあさんの
最後の2カ月間、一緒に寝泊まりし、介護者の一人として
付き添いながら、この本の写真を撮ったといいます。
誰もが、経験したはずの「生」を語ることはできるとしても、
「死」を語ることはできない。
死を語ることができるのは、
本当に、死に近い人だけなのかもしれない。
エルマおばあさんの表情と言葉が、まわりの人の笑顔が、
そして、いつもおばあさんの横に寄り添う猫が、
せつなく、「生きてる」私たちに語りかけてくる。
(文;森 ひろえ)