あなたが住む処では、”いたいのいたいの”どこへ飛んでった？

　　お空の向こう？
　　お山の向こう？
　　お山の向こうの鬼？
　　天狗？

わらべうたは、地方によって様々違うのがおもしろいんだけど、 ”いたいのいたいの”は、誰でも一度は子どもにすると思うんだ。

子どもが泣いて痛がってる時、甘えたい時、 「そんなの大したことないじゃない、さっさと立ちなさい」って言うよりも、 ”いたいのいたいの”してあげた方が立ち直りが早いってこと、 きっとみんな知ってるものね。
　私は「いたいの誰に（どこに）飛んでいく？」と、必ず子どもに聞いてみる。
たいていの時は「おとうちゃん」。
　「いたいのいたいの、おとうちゃんに飛んでけ〜」と言えば、
　「あ、おとうちゃん今、いたいいたいって言ってるねえ」と、もう笑顔。
それから物語の悪役や、鬼、そして、たまたま目の前にいるだんご虫にも、 いたいのいたいのは飛んでいく…。

『帰って来たわらべうた』（ひとなる書房・福尾野歩＆中川ひろたか/著）の中で、 ”いたいのいたいのたべちゃおう”と、 ”いたいのいたいのうつしちゃおう”というのが紹介されている。