分娩(ぶんべん)

規則的な陣痛がはじまってから子宮口全開大(10センチ)になるまでを分娩第一期。子宮口全開大から赤ちゃん誕生までを分娩第二期。胎盤を娩出するまでを分娩第三期といいます。

陣痛は波のように訪れ、子宮の収縮によって子宮口が開いていきます。全開大が近くなると、人によっては気持ち悪くなったり、震えがきたり、赤ちゃんの頭が直腸を押すので便意をもよおす感覚になることも。

子宮口が全開になると、胎児は産道に進み、いきみたい衝動が出てきます。陣痛は最後まで、押し寄せては引いていく波をくり返し、かならず休む時間を与えてくれます。次々にくる陣痛の合間に眠くなる人もいます。胎児の頭が出口に見えてきたら、会陰が切れないようにいきむことをやめて吐く息に集中します。赤ちゃんは子宮の収縮だけで自然に押し出され、顔を出します。そして次の陣痛で肩が出て、その後誕生してきます。

産後30分後くらいまでに軽い陣痛がもう一度おこり、軽くいきむと胎盤が娩出されます。



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お産のはじまりと時間  陣痛

全開大  会陰切開  いきみ  胎盤




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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長

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お産は子育ての出発点。産む人と生まれてくる人が尊重される「あたたかいお産」の環境ついて考える、産婦人科医の進先生の連載コラムです。


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