マタニティのセルフケア

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マタニティのセルフケア-7 アロマでリラックス

おなかの赤ちゃんにもやさしい、自分でできるナチュラルケア法「マタニティのセルフケア」の7回目は「アロマ・テラピー」。

症状別の使い方

風邪、つわり、冷えなど妊娠中の気になる症状にも、エッセンシャル・オイルを使ったケアの方法を覚えておきましょう。

協力:志村季世恵 アロマ/粕谷恵(取材当時)癒しの森治療院・整体療術室



風邪のときには、ティートリー、ラベンダー、ユーカリ、ベルガモットなどを、スプレーすると効果的です。

ユーカリとベルガモットの組み合わせは、風邪の菌などを殺菌してくれる効果があります。
ティートリーは殺菌作用があるので毎日、1滴お風呂に入れると風邪予防に。コップに入れたぬるま湯に1滴落として、うがいにも使えます。お茶、紅茶もうがいに効果的。風邪予防にはうがいはかかせません。のどの痛みにも効きます。
風邪をひきそうなときには、ビタミンCをたっぷり含んだレモンの芳香浴も有効です。ユーカリは芳香浴や身につけて、のどのトラブル予防に。



スイートオレンジ、ペパーミント、ジンジャーなどがおすすめです。つわりのときは匂いに敏感になっていますから、好きなものを選び、ティッシュやハンカチに1滴落としたものを身につけておくと、バスの中や満員電車の中でも乗り切れるでしょう。

妊娠中は肌が敏感になっているので、肌に直接つけるのはやめましょう。自宅の部屋にはスプレーや芳香浴で元気を。
ジンジャーは胃腸の働きを整える効果があります。ペパーミントは胃を整え、気分をすっきりさせてくれます。
ジンジャー茶、ペパーミント茶など、お茶でも同じ効果があります。



冷えにはジンジャー、ローズマリー、グレープフルーツが効果的。ただし、グレープフルーツは肌にピリピリするので、お風呂には向きません。

お風呂には、スイートマジョラムを1滴だけ入れてみましょう。スイートマジョラムは作用が強いので、1滴で十分。あたたまって、リラックスする効果があります。
冷えによるむくみには、ジンジャーとグレープフルーツをブレンドして足湯を。ジンジャーはポカポカしてとてもあたたまり、血行がよくなります。ジンジャーの匂いは苦手という人でも、ブレンドすると匂いは変わりますし、足湯程度であれば気にならないはず。

冷えにはマッサージがいいのですが、自分でするのはむずかしいもの。この際、パートナーにしてもらいましょう。ローマンカモミールやラベンダー、スイートマジョラムをベースオイルにまぜて、夜寝る前にマッサージしてもらいます。



足湯をしてあたためてから、スイートマジョラム、レモングラス、ラベンダーなどで、ふくらはぎをマッサージします。

3種を混ぜても、2種を混ぜてもいいでしょう。足の裏もいっしょにマッサージ。足がつった場合には、かかとを押し出すようにして、親指を手前にひっぱり、ふくらはぎを伸ばして治します。
夜寝る前にお風呂へ入って、筋肉をやわらかくしておくと予防になります。こむらがえりを起こしやすい人は、冷えていることがよくありますから、足腰をあたためて冷えを解消しましょう。



炎症を緩和する作用のあるティートリー、ラベンダー。妊娠中や産後の膣のトラブルには、これらをたらいに入れて腰湯します。

熱めのお湯を入れた上にしゃがんで、蒸気を当ててもいいでしょう。ちょっとしたかゆみや炎症程度なら、腰湯で治る場合もあります。



妊娠線予防にはネロリとフランキンセンスが効果的。
フランキンセンスは、おなかの中の赤ちゃんがリラックスする効果もあり、おなかのはりをしずめるのに役にたちます。妊娠線予防のためのマッサージは、妊娠6〜7ケ月頃からはじめましょう。

おなかの赤ちゃんや自分のからだに話しかけながら、マッサージをするとさらに効果的。時々、パートナーにマッサージしてもらうと 、おなかを通して赤ちゃんはお父さんの手のぬくもりを感じることができるでしょう。おなかの中の赤ちゃんにも、もちろんスキンシップになります。





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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長


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