はじめての離乳食
生後5ケ月くらいになったら、本格的に離乳食のパターンを始めましょう、と、雑誌や保健所の指導などで、聞かされるかもしれません。
なんだか、大変なことのように思いがちですが、こんな思いは初めての赤ちゃんのときくらい。ふたりめ以降になれば、離乳食とはいえ、たかが自分の家の食事なのだ、だから保健所の指導なんぞにとやかく言われる筋合いはない、ということがわかってきます。
しかし、そうは言っても「初めての」というものは、いろいろ考えてしまうもの。
まあ、とにかく、気楽に構えて、赤ちゃんが親の食べるのを見て、欲しそうなそぶりを見せたときに、少しづつ口に入れてみる、というくらいの軽い気持ちで。
わざわざ、赤ちゃん用にたいそうな離乳食をつくる必要はありません。だいたい、始めのうちはたいして食べないのですから。
めちゃめちゃ一生懸命に、離乳食をつくったのに、赤ちゃんが食べてくれない、なんてことは、よくあること。力を入れて作れば作るほど、ぜんぜん食べてくれなかったりすると、頭にきて、無理やり食べさせようという気になってくるし、これでは、赤ちゃんも不幸な結果に。
気をつける点といえば、添加物や農薬といった有害物質のほう。
成長期のこどもの食事は、忙しい大人が考える食事の意味とはぜんぜん違います。空腹を満たすだけ、あるいはグルメのための食事ではないのです。栄養がそのまま、成長に影響するし、こどもにとって食事は生活の中の大きな楽しみでもあります。栄養学的な追及より、親がこどもに与える食事は愛情のほうが栄養がある。これは、ホント。
そういう意味で、市販のベビー・フードは、あくまでも簡易的なものと、考えていたい。仕事を持つ忙しいお母さん、お父さんでも、自分の食事の中から、赤ちゃんが食べられそうなものを1品加えて献立するだけですから、手間はいらないはず。