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産後をあなどってはいけません
昨年のクラスの方から、「生まれました〜!」というおたより。
ついこのあいだまで、おなかの中でお母さんと参加していた赤ちゃんが、この世に元気に登場してくる。「生まれました」のおたよりをいただくたびに、そんな醍醐味を味あわせていただいています。

最近の誕生報告は、もっぱらメール。産院の部屋からの携帯メールを下さる方もありますし、退院後すぐに自宅のパソコンに向かい、メールを下さる人もいます。


産後はみなさんコーフンしているので、パソコンもなんのそのなのですが、実は私はとても心配。産後をあなどってはいけません。無理は禁物です。

日本には、「床上げ21日」という習慣があります。これは、産後21日間、つまり3週間は布団をしきっぱなしにして、母と子はごろごろと布団の中で蜜月を過ごすという意味です。
正直言って、こんなに産後を大事にする民族は世界を見回しても、そうたくさんあるわけではありません。産後の入院が1週間というのも、日本ならでは。アメリカやブラジルのように、産後の入院は24時間なんていうところも、たくさんあります。
これはもちろん、医療費の関係もありますが、日本の入院期間が長いのは、産後を大事にする伝統的な習慣のなごりなのでしょう。これをありがたく利用しない手はありません。

西洋の方は、見ていて確かに日本人よりタフです。出産した直後から、スタスタ歩いたりします(もちろん人によって、状況によって違いますが。まあ概して・・・ということです)。日本人はそこまでできる人は少ない。でも、まねする必要はありません。むしろ産後を大事にするから、早く老けないとも言われています。「産後の肥立ちが悪いと、更年期にひびく」、これはことわざのように昔から言われていることです。

とくに最近は、高齢出産の人が多い。若い時分とは体力も違いますし、産後に無理をすると、歯に影響したり、髪の毛が抜けたり(一時的にですが)、産後3〜6ケ月ころにどっと疲れが出てくることもあります。くれぐれも、産後はお大事に。

マタニティ・クラスでは、お産の情報だけでなく、妊婦同士互いに情報交換をすることができます。また、助産婦など専門家の参加もあります。ぜひ、お待ちしております。

マタニティ・クラス『Tea for You』
第3回 2002.12掲載


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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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