今、卵子提供・代理出産を考える

正確な数字は把握できないのが現状ですが、卵子提供を斡旋するエージェンシーが公表している数から推測すると、日本人が海外で卵子提供を受けるのは、毎年、数百人ではないかと言われています。
法制度がない中、日本の病医院などが仲介してくれるのでもなく、多くの女性が、インターネットなどを頼りに、卵子提供について調べ、迷い、提供を受けるのか受けないのか決断をし、受ける決断をした人は数ある選択肢から具体的な方法を模索し…というのが現状ではないでしょうか。

決断をめぐって夫婦で話し合いを重ねたり、時には同じ気持ちになれなかったり、
第三者をともなう(精子提供、卵子提供、受精卵・受精胚提供、代理出産などの)不妊治療はしないことを決めたり、
身近な人に提供してもらえるか・産んでもらえるか尋ねてみたり、
卵子提供を受けようとしてエージェンシーとのやりとりにトラブルがあったり、
日本の医師がエージェンシーを紹介してくれて出産も請け負ってくれたり、
何度かトライしても赤ちゃんを迎えるまで至らなかったり、
妊娠しても、妊婦健診や出産のさいにどこまで告げるか悩んだり、
子育ての過程で、どのように子どもに話すか悩んだり…。

これを読んでいる方は、いろいろな経験をしていると思います。 提供する人、提供を受ける人。代理出産を引き受ける人、依頼する人。 夫婦二人の生活、離婚、里親、養子縁組など、別の選択肢を選ぶ人。
今、日本はどうなっているのだろう。
みんな、どんなことを考えているのだろう。
どんな経験をしているのだろう。

babycomでは白井千晶さん(静岡大学・リプロダクションの社会学)と共同で「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」を組み、さまざまな方の経験を紹介したり、制度を紹介したり、書籍を紹介したりして、情報提供をするとともに、皆さんからもアンケート・インタビューを通して意見や経験をうかがたりしていきたいと考えています。


「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」2つの目的。

1. 情報や経験を整理し、シェアすること。

これから視野に入れている人には、広い知識をもって、立ち止まって考えてほしい。 すでに関わった人には、抱えている苦悩をシェアし、これからの日本の課題を当事者の立場から教えてほしい。 断片的な情報やハウツーのやりとりではなく、第三者が関わる生殖技術に関わった人びとのまるごとの人生として、ご経験をうかがい、シェアする必要性を強く感じています。

2. これからの日本に望まれる制度を考えること。

このプロジェクトや特集記事ですくい上げられた当事者の経験や課題を制度構築に関わる機関・関係者に伝えること。


この特集ページは、これから卵子提供・代理出産を視野にいれ考えている人、すでに関わった人を主な対象者として企画、編集しています。 >>詳しく読む


卵子提供、代理出産に対する考え方、生まれてくる子どもの福祉、環境・制度・法律整備などについて、プロジェクト主宰者の立場をまとめています。 >>詳しく読む


あなたの経験を聞かせて下さい。
卵子提供、精子提供、代理出産を経験した方、現在試みていらっしゃる方へ
あなたの経験をお話いただけませんか。
お寄せいただいたご意見、お話いただいたことは、今後「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」で取り組む企画や編集に生かさせていただきます。

体験者、ドナー、カウンセラー等のインタビューから卵子提供の「いま」を探り「これから」を考えていきます。 詳しくはこちらから


ジャーナリストへのインタビュー
大野氏 日本の卵子提供のこれから

代理出産、DIの家族の問題から考える
『代理出産ー生殖ビジネスと命の尊厳』の著者、大野和基さん。

コーディネーターへのインタビュー
石原氏 アメリカでの卵子提供の実際

卵子提供は、どのような手順で進んでいくのか?エージェンシーに求められる役割とは?アメリカのコーディネート・仲介石原理子さん。

卵子提供を受けた方へのインタビュー
卵子提供を経験して それぞれの思いは、いま…

DIで生まれた方へのインタビュー
非配偶者間の提供精子で生まれて
子の立場から考える
提供者のお話
オープン・ドナー ダンさんのお話
ニュージーランドの精子提供からの提言





卵子提供・代理出産プロジェクト図書室 図書室

卵子提供・精子提供・受精胚提供・代理出産・告知(テリング)等

トピックス


カウンセリング カウンセリング
不妊相談/不妊カウンセリングの紹介

TOP▲